ホフマイスター(1754-1812)

モーツアルトとほぼ同年代の作曲家である。モーツアルトのザルツブルク時代とほぼ同じようなロココスタイルの作曲である。南ドイツ・ローテンブルクに生まれ、少年時代にウィーンに出て法律の勉強をするが、都会の音楽に魅せられて、二十歳を超える頃には、劇音楽・器楽曲を作曲する。一方楽譜出版社を設立し、モーツアルト、ベートーヴェンの作品の刊行を始めた。後のペータースの創始者である。明朗で流麗でフルート曲が多い。

フルート協奏曲ニ長調全曲♪♪

ロココスタイルの典型的な作曲家であり、作品の質も高い。抒情性もあり美しいフルート協奏曲である。緩徐楽章も唄を歌うように美しい。



W.F.バッハ(1710-1784)

J.S.バッハの長男で、ウィルヘルム・フリーデマン・バッハと呼ばれる。父バッハは長男のW.F.バッハを寵愛しており、インヴェンションという子供用の練習曲集はフリーデマン・バッハの為に書いたものである。父親からはクラヴィアを習い、また他の音楽家からヴァイオリンと音楽一般を習った。23才からドレスデンでオルガニスト、36才から18年もハレでオルガニストを勤めている。酒に溺れる性格であるとも言われるが、次男のC.P.E.バッハのように、宮廷へ勤めることは出来ず、その後各地を遍歴して回り、晩年にベルリンでフリードリッヒ大王の妹のアマーリアの保護を受けている。何れしても、大バッハの息子の中では大成しなかった人物である。近年になりフリーデマン・バッハにも光が当てられて、幾つかのオリジナル楽器を使用したレコーディングが出されている。

作風は父親の大バッハのバロック的な奏法から、古典派の要素を早くも打ち出しており、やはり宮廷音楽の洗練した要素を含み、微妙なニュアンスでロココ風の柔らかい表情に富んだメロディーと和声を取り入れている。ここではフルート・ソナタとクラヴサン・コンチェルトを聞いて頂きたいと思います。

フルートとクラヴサンとチェロの為のトリオホ短調♪♪ 

第一楽章アレグロ マノンタント
フルートが雅やかに聞こえてくる。C.P.E.バッハとよく似ている。C.P.E.バッハは次男で時代背景は変わらない。音楽全体の印象は神韻縹渺とした音楽であり、洗練された音楽である。三つの楽器で宮廷音楽を創作している。

第二楽章アンダンテ
緩徐楽章になると一層神韻縹渺として、フルートのゆっくりとしたメロディーが美しい。

第三楽章プレスティシモ
短いが優雅なフルートがみずみずしい。




二つのフルートとピアノのトリオヘ長調♪♪

第一楽章ラルゴ
明快なゆったりしたフルートのメロディーが美しい

第二楽章アレグレット
やっと元気なフルートが現れる。ふわふわしたフルートで縹渺とした雰囲気を表している。

第三楽章アレグロアッサイ
フルートとピアノの二重奏のように聞こえてくる。二つの楽器がよくコレボしている。




クラヴサン・ソナタヘ短調
♪♪

第一楽章アレグロ デ モルト
クラヴサンの独奏部分などを聞くと、柔らかいロココスタイの傾向を感じてしまう。雰囲気ではやはり、C.P.E.バッハの作品が思い当たり、クラヴサンの神韻縹渺とした世界は質の高い音楽を感じさせる。

第二楽章アンダンテ
長い緩徐楽章である。クラヴサンの響きは神韻縹渺としおり、ワトーの絵画や日本の墨画を連想してしまう。またクラヴサンはよく歌っており、喜怒哀楽を超えた宮廷的な世界を示している。

第三楽章プレスチシモ
全てが去って行くような早い楽章である。




クラヴサン・ソナタヘ長調♪♪

第一楽章アレグロ マン ノン トロッポ
オーケストラの演奏とクラヴサンの独奏が入り交じり、独特の縹渺とした雰囲気を醸し出している。

第二楽章モルトアダージョ
10分もある大作である。オーケストラの演奏の後クラヴサンの独奏が入るが、実に神韻縹渺としたクラヴサンであり、音楽性の高さを考えねばならない。

第三楽章プレスト
オーケストラとクラヴサンがコラボして演奏している。主旋律と伴奏というカテゴリーに入らない複雑な演奏である。






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